2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
「コミュ力不足」を自認する著者・辛酸なめ子さんが今回はどんなことをやらかしてくれたのかな、って感じの興味で手にとりました。 人間関係の技術を真剣に学びたい人が、コミュニケーション力を身につけられると思って読んでみると期待を裏切られます。 こ…
自分のことを指して何と言っていますか? 男の子だったら小さい頃は「僕」で途中から「俺」というのが多いのでしょうか。 女の子は「あたい」や「あたし」から「わたし」って感じでしょうか。 「うち」っていうのも自分の呼び名としてよく聞くようになりまし…
『伝え方の作法 どんな相手からも一目置かれる63の心得 (SB新書)』を読みました。池上彰さんと佐藤優さんの対談です。この2人の対談だったらおもしろくないはずがありません。 話の内容もとっても具体的で明け透けです。気どっているところがないからスッと…
ささやくの 姿見せるのよ 自分になるの 寒くないわ うそみたいね もう自由よ 試したいの そうよ 変わるのよ 飛び出してみるの 流さないわ もう決めたの これでいいの 一部分を書き出しただけですが、これだけ見てもわかりますよね。 これ、映画「アナと雪の…
真っ青な空に赤い風船がひとつ 空に吸い込まれるようにだんだん小さくなっていく 少女は小さな手に風船のひもをにぎりしめ 満面の笑みを浮かべている 「あっ」っと小さな声を上げた瞬間 赤い風船がふわっと揺れた 風船のひもは少女の手をするりと抜けた 少女…
言葉に勇気をもらう、ってことはよくあります。言葉自体に力があるんだと思いますが、同時に誰が発した言葉かというのも重要です。 褒められるのもこれに似ていると思うのです。「褒めて育てる」っていうのもよく聞きます。子どもを育てる際にも有効だって言…
牛乳パックをリサイクルに出そうと思って毎日洗って開いて乾かしてます。 パックに開き方が載っていますが、ワタシは接着面をすべてはがします。 牛乳パックって開いてみるときれいな正方形なんですね、知ってました? しかも、同じ1リットル入りの紙パック…
本書を読んで、今は亡き大橋巨泉さんがセミリタイアという言葉を使っていたのを思い出しました。 大橋巨泉さんは「クイズダービー」や「世界まるごとHOWマッチ」というテレビ番組の司会者で活躍したタレントさんです。 彼が「50歳でセミリタイアする」と言っ…
「僕は父さんの自慢のネタでしかないじゃないか!」 ドラマの中のセリフです。でも、実際にありそうです。 「お受験」などと言われて久しいですが、子どもが産まれたら競争の始まりです。 物心ついたときから教材を買いそろえ幼児教育なるものが始まります。…
「親ガチャ」なる言葉があると聞いて「なるほどなぁ~」って思いました。 コインを入れてレバーを廻すとオモチャが入ったカプセルが出てくる「ガチャガチャ」に由来があるらしいです。 親は選べない、すべて運任せって意味で使っているのでしょう。 「親ガチ…
「神が子を授けた」「親は忍耐を学んだ」 スカイキャッスルという韓国ドラマに出てくる台詞です。 子育ての本質を突いているようでギクッとしました。 子を授かることは無条件に幸せを意味するように思われます。 子が誕生すると周囲のみんなから「おめでと…
「がんばる人を応援する」のが私たちの社会です。 それでは、がんばれない人は見捨てられてしまうのでしょうか。 そんなことをあれこれ考えさせてくれるのが、本書『どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書)』です。 著者の…
「先生はえらい」は本のタイトルです。この本は中学生・高校生に向けて書かれた新書シリーズの一冊です。 著者の内田樹さんが若い人たちにいちばん言いたいこと、それが「先生はえらい」ということらしいです。 なぜって、いまの若い人たちが「えらい先生」…
『 私たちの真実 アメリカン・ジャーニー 』を読みました。 著者はアメリカ合衆国副大統領カマラ・ハリスさんです。 アメリカの現状を知るのにとってもよい本だと思います。とても政治家が書いた本だとは思えません。 「はじめに」で「真実を語らなければな…
もちろん実際にアメリカ大統領が直にワタシに語りかける訳がありません。でも、この本を読んでいる間は、傍で話を聞かせてくれているような気がするのです。 本の魅力ってそんなところにあると思うんです。これが若者に知ってもらいたいこと。 話題にしたの…
自分が本好きだからだろう、自分に近しい若者には本好きになってほしいなと思います。 本は楽しみとしても情報を得るうえでも手っ取り早い手段だと思うからです。 そして、本は自分にとっての師にもなれば友人にもなります。 しかし、どうやってその魅力を伝…
偶然読んだ本がつながっていた、と気づかされる出来事がありました。 できるだけいろんなジャンルの本に出会えるように、本屋さんや図書館に足を運ぶようにしています。 必要に駆られて読む本もあれば、違う世界を覗いてみたくて小説にはまることもあります…
日記をつけるのが良いことはわかっている。記録が残る、考えていることがハッキリする、自分を客観視できる、文章力が鍛えられる、などなど。 若者には日記を書くことを勧めたりしていますが、当の自分は書いていません。 過去に何度も挑戦しましたが、途中…
『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』を読みました。 大抵の人は話をきちんと聞いていない。と書かれていてドキッっとしました。 あなたが話をしている時に、相手はスマホに目をやったり、話をかぶせてきたり、つまらないギャグを返してきたりしま…
スーパーなどでよく見かけますね。「買って!買って!」と地団駄を踏んで自分の要求を通そうとがんばっている子どもの姿です。 こんな時はどうしていますか? 今回も「岸見一郎さんに学ぶシリーズ」です。 岸見さん曰く、子どもの「買って!買って!」攻勢は…
寺地はるなの小説を初めて読みました。「声の在りか」です。 どこにでもありそうな等身大の物語り。まるで知り合いのママ友のブログを読んでるんじゃないかって錯覚しそう。 希和はさして大きくもない地方都市で生まれ育ち、自宅から通える短大を卒業して保…
テレビで見たワンシーンです。 「コロナ禍で外出の機会で減っています。デジタル機器を手に家に籠ることが多いので、子どもを外に連れ出すのがいいですねぇ~」 こんな内容だったと思いますが、ママが子どもに「葉っぱの匂いを嗅いでごらん」 次のシーンで子…
「先生がいうことが本当かどうか疑いなさい」という岸見一郎さんの言葉に触れて、自分の高校生時代を思い出していました。 振り返って思ったのは、高校生のワタシには「とてもそんなことはできない」でした。 それどころか、先生はワタシを評価する人と思っ…
岸見一郎著「哲学人生問答」を読みました。 この本は岸見氏が出身高校で行った特別授業を再構成したものです。 その講演の中で、いきなり冒頭のようなことを言われては学校の先生も度肝を抜かれてしまうでしょう。 まぁ、岸見さんを講師に呼ぶのですからその…
「勉強が好きな大人が見当たらない」と言っていたら、ビッグニュースが飛び込んできましたね。真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞するという知らせです。 「私の研究の原動力のすべては好奇心だった」 「ただ(研究を)心から楽しんでいた」 「気候の問題を…
あなたの周りに勉強が好きな人はいますか? こういう質問を若い人たちにしてみました。 答えはノーでした。 彼ら彼女らの身近な同年代の中にはいないし、大人を含めても知ってる範囲に「勉強が好き」という人はいないそうです。 あなたの周りではどんな感じ…
誰でも聞いたことがある有名なフレーズです。 どうやら吉田松陰の「親思う心にまさる親心けふの音づれ何ときくらん」という歌に由来するらしいですね。 「子どもが親を思うより、親が子を思う気持ちの方が勝っている」ということですが、ホントにそうなので…
「自転車が時速36kmで走っています。この自転車の分速は何mですか。」 小学校5年生の算数の問題です。道のりと速さと時間の関係ですね。 〈距離=速さ×時間〉〈速さ=距離÷時間〉〈時間=距離÷速さ〉ということが分かっていれば解決なのですが。 子どもには難…
『性犯罪被害にあうということ』は本のタイトルです。小林美佳さんが書きました。 ずっと以前に読んだ本だったのですが、『マチズモを削り取れ』を読んでいて思い出したのです。 この本も読む人が男か女かどうかで、読んだ印象が違うでしょうね。 ワタシはこ…
「マチズモを削り取る」ってどういうことだろう? マチズモとは男性優位主義のことです。 日本の公共空間にこのマチズモがしぶとくはびこっているという。たとえば、路上、電車、学校、会社、トイレなどなど。 この本は、こういう「マチズモの場面」に著者が…