「自転車が時速36kmで走っています。この自転車の分速は何mですか。」
小学校5年生の算数の問題です。道のりと速さと時間の関係ですね。
〈距離=速さ×時間〉〈速さ=距離÷時間〉〈時間=距離÷速さ〉ということが分かっていれば解決なのですが。
子どもには難しいところみたいです。
ある時、小学生の子どもが教えてくれました。「み、は、じ」って覚えるんだョ。
〇を書いて、その真ん中に―、―の上に「み」、下に「は|じ」、
これで〈み=は×じ〉〈は=み÷じ〉〈じ=み÷は〉と読む。
なるほど、これはスゴイ!と感心してしまいました。
しかし、ちょっと待ってください。
確かに、理屈がわかっていればこれは便利な方法です。
だけど理屈がわかってなかったら、ただの計算問題を機械的に数こなしているだけじゃない?
何かで読んだことがあります。速さや道のりを教える前に、まずは子どもがその道のりなり速さなりを実感していなければならないというようなこと。
2キロメートルと聞いたときに、実感として2kmが自分の身体で感じられるようになっていなければダメだって。
そうです、こういう計算をする前に子どもには生活の中で2kmを実感できる体験をたくさんさせてあげないとね。
賢い子に育てるためにはそれが必要なんだと思います。