偶然読んだ本がつながっていた、と気づかされる出来事がありました。
できるだけいろんなジャンルの本に出会えるように、本屋さんや図書館に足を運ぶようにしています。
必要に駆られて読む本もあれば、違う世界を覗いてみたくて小説にはまることもあります。
そんな中で、まったく関係がないと思っていた2冊の本に「つながり」を感じて驚きました。
すでに紹介した『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』と『兄の名は、ジェシカ (アニノナハジェシカ)』です。
前者『LISTEN』は「聴くことの大切さ」を多くのインタビューや文献から説くものでした。
改めて「聴く」ということに意識を集中したら、後者『兄の名は、ジェシカ』も聴くことがいかに大切かということを語っている内容だったと気づきました。
LGBTQの息子(?)と母の関係には正に「聴くこと」がポイントだったのだと気づかされました。
母親のこんな台詞が印象的です。
「(まずは受けいれてあげたらどうでしょう?)そうすべきなんでしょうね。ただ、この子の将来、どんなに苦労するだろうかと思うと心配で・・・」
「あなたのことを考えていたからこそよ。」
「この子を助けてやりたい、理解してやりたいと思っているだけで-」
「もっと話を聞いてやればよかったんだわ」
「わかってあげようと努力すべきだった」
伯母さんがお母さんに語る台詞にも印象に残るものがあります。
「わたしはただ、あの子にしゃべらせてあげて、最後まで話を聞いてやっただけ。おまえの家では、だれもそうしてやらなかったみたいだから。さぞかしつらかったでしょうよ。あの子の気持ちがわからなかったの?話を聞こうとしてくれる人を求めていたのに」
親が子に耳を傾けることがどんなに難しいことか、も同時に感じました。
自分の子育て中にできていたのかなぁ? 後の祭りか・・・