「勉強が好きな大人が見当たらない」と言っていたら、ビッグニュースが飛び込んできましたね。真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞するという知らせです。
「私の研究の原動力のすべては好奇心だった」
「ただ(研究を)心から楽しんでいた」
「気候の問題を研究するのが楽しくてしょうがなかった」
子どもたちに知らせてあげたいですね、こういう大人がいるってことを。
想像ですけれども、この方はノーベル賞を取ろう!なんて目標を持っていたわけではないと思います。
だって「研究を始めたときは、気候変動の研究の重要性については思ってもいなかった」とおっしゃっていますから。
ただ、ひとつ「やっぱりな」と少し残念に感じるのは、氏の研究活動の場が日本ではなくてアメリカだということです。
所属する大学での記者会見スピーチの中でそのことにも言及しています。
「日本は互いに邪魔しないように協調する」
「私は協調が得意ではなかった。(米国では)他の人が感じていることをあまり気にせず行動できる」
そんな現場の雰囲気の他に、お金の問題もありそうです。
「コンピュータを使いたいだけ使え、好きな研究ができた」とも話しています。
子どもたちのためにどんな環境を用意すればいいのか、氏が端的に語ってくれていますね。