『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』を読みました。
大抵の人は話をきちんと聞いていない。と書かれていてドキッっとしました。
あなたが話をしている時に、相手はスマホに目をやったり、話をかぶせてきたり、つまらないギャグを返してきたりしませんか。
そんなときは、聞いてもらっている気がしないですよね。
話を聞いてもらえないと人は孤独を感じると著者は言います。
では、自分はよい聞き手だといえるのだろうか? この本を読んで考えさせられました。
読み終わってからは、人の話を意識して聞くようになりました。
コミュニケーションの重要性があちこちで言われる割に「聴くこと」はそれ程クローズアップされていないと書かれていますが、確かにその通り。
話し方講座はありますが、聞き方講座なんて耳にしませんものね。
この本は、ある意味聞くことのプロである記者が、いろいろな分野の実に多くの人にインタビューして書き上げたものです。
「相手の話の一部をくり返し、聞いている姿勢を示す」などという小手先の技術を伝授する指南本とは違います。
聞くとはどういうことか?聞き上手になるにはどうすればよいか?そもそも聞くとは人と人との関係にどういう意味をもたらすのか?
こういうことを考えさせてくれます。
読む前と後では人の話を聞く姿勢が変わること確実です。
ワシントンポスト紙の「今年読むべきノンフィクション(2020年)」に選ばれたそうですよ。