三浦しをんさんの『好きになってしまいました。』を読みました。
筆者がこれまでに雑誌やら新聞やらに書いてきたエッセイをまとめた本です。
親戚のおいちゃん・おばちゃんの話を聞いてるような読書でした。
こんなことを言ったら失礼かな?とは思ったのですが、
著者ご本人がこんなことをおっしゃっているー
「エッセイではなるべく、楽しかったことや興味深かったことを書きたいと思っているが、(中略)本書をまとめるにあたり読み返してみたら、あいかわらず脳みそを一ミリも使わず、アホなことを言ったりやったりしていた。」
三浦さん、ってこんな方なんですね。
本書のあとがきの「おわりに」だって、
「あと行数計算間違えた。みなさまも薄々お察しのとおり、そろそろ「おわりに」も終わりに持っていこうとしていたのに、まだ十行くらいあった。」
普通だったら書き改めるでしょ!?
そのまま10行ちょっとを書き加えてしまうんだからスゴイというか・・・。
しかも、付け足しの文は、完全に付け足しの文です。
これで自分の本を完結できるところを見ると、
この方はスゴイとしか言えない。
ああ、この本はこういう人が書いたのね、と納得しました。
親と一緒の旅行のことも書いちゃうんだから、かなりのさらけ出しよう。
疲れた頭に癒しを与えてやるにはちょうど良いエッセイかも。
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