「みんなの学校」として多くの人に知られるようになった大空小学校、
そこで初代校長をしていた、木村泰子さんの講演を聞きました。
大人の言うことを聞くのがいい子
大人が正解を持っている。
大人の言うことを聞いていれば成功する。
そんな時代は終わった。
自分の言葉で語れば他の人とぶつかる。
自分の当たり前と他者の当たり前は違う。
だから、必ずトラブルが発生する。
トラブルがあるから、人との折り合いをつけなきゃならない。
そこにこそ学びがある。
こんな感じの話から始まりました。
そうですよね、学びこそが大事なんです。
学校は教えてもらう場所じゃなくて学ぶ場所なんですよね。
これ、微妙なんですけど違いますよね。
なんか、学校では教えてもらっちゃってますよね。
そして、教えてもらうのが上手な子が良い成績を取っていくって感じです。
まさに、先生が正解を持っていて教えてもらっているという格好です。
学校のどこかで誰かが問題を起こすと、
すぐさま、先生の知るところとなって、
先生が裁定を下します。
そして、「こんなことがありました」と学校中に知らされます。
「これはいけないことなので、注意しましょう」
こんなアナウンスが、先生を通して子どもに届きます。
これこそが学校がやっていることじゃないですか。
ここに教え諭すことはあっても、学びはありません。
先日聞いた、ある学校の話です。
トイレの手洗い場にカップラーメンの食べ残しが捨てられていました。
職員室では「生徒に注意してください」と伝えられ、
先生たちが伝書鳩のように各教室にて、「こんなことがありました、注意してください」
これは、笑えない現実ですね。