「他人に迷惑をかけてはいけません」
こんなふうに子どもに注意をしていませんか。
もしかして、あなた自身こんなふうに言われて育ちましたか。
このフレーズを聞いて「あたりまえじゃん」と思いますか。
もし、そうだとしたらあなたは「いい子」なのでしょう。
でも、この「いい子」って大人から学んだ「いい子」じゃないですか。
言ってしまえば、大人にとって都合の「いい子」じゃないか。
『ケアしケアされ、生きていく 』に、そんなことが書かれていました。
著者は大学で教える准教授の竹端寛さん。
竹端さんが普段学生と接していて思うそうです。
この、法律でもなんでもないルールに学生たちが縛られていると。
縛られていうというよりも、
〈自分自身の行動規範としてしっかり身につき、日々気にして生きているようなのです。〉
だからかもしれませんが、
〈「相手の顔色をうかがう」学生が本当に多い〉とも。
他人に迷惑をかけてはいないか?と常に気にしていると、
相手の顔色をうかがうようになるし、
そうなると、自分の思いや意見に蓋をしてしまいます。
自分優先じゃなくて他人優先になってしまう。
自分を抑え込んでまで他人がどう思うかを気遣う「いい子」
これは、親や先生などの大人から学んだ「いい子」です。
「いい子」が我慢できる限界を超えたサインなのかもしれません。
子どもは育ちの中で自我が目覚めます。
他人と違う自分自身というものを発見します。
このとき、大人である私たちがどう関わるか、
この関わり方次第で、その子の考えは大きく変わってきます。
〈「親の言うとおりにしなさい」「ちゃんと言うことを聞きなさい」と子どもの言動を押さえつけるのか、
親が子どもの言いなりになるのか、
なぜ大人の言うことと違うことをしたがるのかと子どもの意図を汲もうとするのか・・・〉
大人の関わり方次第で子どもの考えが変わってくるなんて、責任重大ですね。
親になるって大変なことなんだ、って改めて思います。
学び続けなくっちゃならないですね。
子育ては大人にとっての自分育てでもあるなぁ、と実感します。