人間ひとりの成長は時代が変化しても社会が変わっても、そう大きく変化するものではありません。
しかし、社会の影響を受けることもまた事実です。
私が子どもだった頃は今よりのんびりしていたし、将来への希望が持ちやすかった。
経済状況も、これからどんどん伸びていく時代だったから、自分の将来にも楽観的でした。
情報も少なかった分、望めば何にでもなれるような気がしていました。
今は「夢なんか持ったって、どうせ実現しないんだから持つだけムダムダ」なんて言葉が聞こえてきそうです。
今の社会状況や経済状況からすれば無理もないことです。
しかし、ここに興味深いデータがあります。
①幼い頃に希望する職業を具体的に持っていた人の方が、持っていなかった人と比べてやりがいのある仕事に就いていることが多かった。
②仕事に限らず、現在強い幸福感を持って生きている人は子どもの頃に具体的な職業希望を持っていた人が多い。
どうですか、多くの人は子どもの頃に希望した仕事には就いていません。
希望した職についていなくても、やりがいを持ち幸福感を持って生きています。
つまり、希望は実現しなくても、持つだけで意味があるのです。
なぜだと思いますか。希望もなければ失望もないからです。
そして、その失望からこそ、多くのことが得られるからなのです。