子育てに協力的な夫と言うけれど、
子育てに協力的な妻とは言いません。
同じように、
夫の育児参加とは言いますが、妻の育児参加とは言いませんよね。
これは、子育ては女がするもの、という無意識の偏見があるからじゃない?
こういう無意識の偏見が考えることを阻害すると言っているのは、
『働く君に伝えたい「考える」の始め方』の著者・出口治明さんです。
そんな無意識の偏見ーアンコンシャス・バイアスーの中でも、
男女差別につながるものがとりわけ大きな問題だと言っています。
そして、日本社会にはこの手の偏見が多すぎると。
「男女差別こそが日本社会が抱えるあらゆる問題の根源である」と言い切るほど。
でも、ここまで言い切られてしまうと
ちょっと大げさじゃないですか?
そう思う人もいるでしょうね。
出口さんは、そう思っても仕方ないと。
「男女の問題について、多くのひとは社会常識に『操られている』状態ですからね。」
これは相当まずいかもしれないです。
日本の常識は世界の常識とかなりズレているかもしれないからです。
ジェンダー・ギャップ指数を見れば日本は146カ国中125位だし、
国際会議のニュースを見ても日本人の女性は少ないし、
経団連のホームページで役員名簿を見れば男性ばかりです。
日本の子どもたちはこんな環境の中で育ちます。
「若い首相や女性閣僚が活躍している北欧の子どもたちと、年老いたおじさんばかりが政治や経済を仕切っている日本の子どもたちは、日々受けている情報が全然違う。」
出口さんのおっしゃる通り、これはまずいと思います。
視野を広く持って、世界に目を向け、自分の頭でちゃんと考えることをしないと
この国は持たないかも・・・
こんなふうに思うのは、ワタシだけ?
じゃないと思うのですが。