「女性の価値は若さや美しさや従順さだけではない」
わかっているはずなんですけどね。
これは、この本の解説を書いた宇垣美里さんの言葉です。
そして、この本とは『これでもいいのだ 』
書いたのはジェーン・スーさんです。
わかっているはずなのに、これでもかって不安が頭をもたげるときってありますね。
そんなときにジェーン・スーさんが力になってくれるようです。
こんなふうに思っている人は多いだろうなって思います。
とくに女性に。
ジェーン・スーさんは感性鋭く、ほど良く凡人なところが魅力です。
そして、日常生活でイラッとしたりモヤモヤってすることを、
適格に言葉にしてくれるので助かります。
この本は『婦人公論』と『日本経済新聞』に掲載された記事をまとめたものです。
たとえば、
「子どもを引き取らなかった女」と陰で言われることはあるらしい。〈途中略〉
「子どもを引き取らなかった男」なんて聞いたことがないのに。
なんというダブルスタンダード、しかし、これが現実。
他にも、
「男ってさ」「女ってさ」と、まるで男女が生まれながらにして持つ性質と思われがちなことのほとんどが、性格ではなく役割に起因するってこと。
そうそう、そうなんですよね。
「男だって、家事担当になれば、「今夜、夕飯はいるの?いらないの?」と、報連相が遂行されないことにイライラする。女だって、仕事にかまけていれば、連絡を忘れたり、連絡の重要性を感じたりする。
これって当たり前なのに、気づきにくかったりします。
ありがとう! ジェーン・スーさん! です。
それにしても、彼女の言ってることに目くじらを立てる男性って少なくないんでしょう。
あっ、それも偏見かもしれません。
男性でも同意見の人は結構いるし、
女性でも、ジェーン・スーさんの言ってることに不満の人もいるかも、ですね。