現在の高速道路ではトラックは時速80キロまでという制限があります。
この上限を引き上げてもいいんじゃない?って政府が言い出したわけです。
その理由っていうのが、「2024年問題」です。
トラック運転手が不足して物流が滞ってしまうって懸念です。
「その解決には、スピードを上げて走ればいいじゃん!」
「そうすれば時間が短縮できるでしょ?」ってことです。
これを聞いて? 「えっえっえ~?!」って思ったのはワタシだけ?
今まで80キロ規制があったのは、それなりの根拠があったからでしょ。
それを変えるのに、
「ブレーキ機能が格段に良くなって安全性が向上した」という理由ならわかりますが、
「運転手が減って物流が滞ってしまうから」はオッケーですか?
それで思い出したのですが、
ずっと前に知人からスピード違反で捕まったという話を聞きました。
郊外のストレスなく走れる幹線道路だったそうです。
車道と歩道との境目にも縁石と植栽があって走りやすかったとか。
気持ち良く走っていたら、脇からおまわりさんが旗を振って現れ、
知人はパトカーの中へ導かれ取り調べを受けることに。
警察官:「この道は何キロ規制だかわかりますか」
知人:「50キロですか?」
警察官:「う~む残念、40キロなんです」
知人は、10キロオーバーとかで罰金を払うことになったそうです。
この話には後日談があって、
「その道、久しぶりに走ったら速度規制が50キロに変わってたんですよぉぉぉ~」
見たところ、周辺の交通事情には何の変化がないにもかかわらずです。
もともと、50キロ規制でもオッケーの道路だったんじゃないのかって。
これって、何か理不尽を感じます。
今回のトラックの制限速度引き上げにはこれと同じようなモヤモヤを感じるのです。
こんなふうに恣意的に変えてもいいのでしょうかね。
ご都合主義って感が否めません。