親に対してその口のきき方はなんだ!
親からこんなことを言われたことはありませんか?
ワタシ自身、自分が直接言われたのかどうか覚えていませんが、
この言いかたは、確実に私の脳裏に焼き付いています。
完全に刷り込まれています。
こんなままで、生きていくのはとても危険です。
たまたま親が思慮深くて、子どもを尊重してくれるようだったら良いのですが。
もし、あなたの親が虐待をするようならば、口答えしてもオッケーです。
この本にはそんなことが書いてあります。
『「自己肯定感」を高めて自分を大切にしよう 』という本です。
著者は小児科医で、大学教授の古荘純一氏です。
「誰の言葉であっても、自分を傷つける言葉に耳を傾ける必要はありません。」
こんなふうにはっきりと言い切ってくれます。
「家族は仲良くしなければいけない」とか、「家族だから嫌ってはいけない」
こんなふうに考える必要は、まったくないのです。
「親がキレやすくて、気を使って毎日がしんどい」ならどうしたらよいか?
「きょうだいが嫌い。自分とくらべてしまって、つらい」ならどうするか?
ほかにも、「ほんとうはイヤなのに、友だちの頼みを断れない」ならどうするか?
具体的な悩みに対処法を教えてくれます。
特に10代の若者にはとっても大事なことかもしれません。
今、若者は他者と比べて「自分はダメだ」と否定的に考えてしまう傾向がある。
著者はそんなふうに分析しています。
この本には自己肯定感を高めるためのセルフケアが紹介されています。
自己肯定感が低いのはどうしてなのか?一通りの説明も納得です。
「あなたのせいじゃないよ!」と若者に言ってやりたい。
身近に中高生がいるならば、この本を一通り読んであげたいです。