自分のことは自分で決める。
あたりまえのことなんですけどね・・・
これについては、多くの人が異論はないと思うのですが、
わかっているはずの人でも、個々の問題になると意外や意外、
他人の問題にズカズカと入って行ってしまったり、
自分の問題に首を突っ込まれて困ったりしているケースは少なくありません。
これは、親子などの極近い関係でも言えることです。
関係が深ければ深いほど問題も深刻になることがありますね。
以前に紹介した、『母という呪縛 娘という牢獄』なども正にコレでしょう。
『”私”が生きやすくなるための同意』を読みました。
こんな経験はありませんか?
「整列乗車に強引に割り込んできた人に、イラッとした人」
「極度に優柔不断で周囲に迷惑をかけている人」
「ママ友の強引な誘いに困惑した人」
「親に進路先を勝手に押しつけられて、やるせない気持ちになった人」
「友だちから『きみって、空気読めないね』って言われたことのある人」
「上司に無理やり仕事を押しつけられて、嫌な思いをしている人」
「職場や学校の『謎のルール』に翻弄されている人」
これらみんな、同意と関係があるんですね。
「はい」と「いいえ」がうまく伝えられるようになるとずっと生きやすくなりそうです。
この本では、自分の領域を「ジブン号」(自分専用の乗り物)、他人の領域を「タニン号」と名付けて、わかりやすく説明してくれています。
ジブン号の扉は閉まっていて、自分だけがコントロールできるんですね。
そして、ジブン号の中には鍵のかかったスーツケースが積まれているんです。
その中には、小分けにされた袋がいくつも詰まっているのです。
「財産」の袋だったり、「個人情報」だったり「時間」だったりします。
他人を車に乗せたとしても、袋まで開けることをオッケーしたわけではありません。
これ、みんな「同意」の問題だというのです。
自分の領域に他人を踏み込ませないためにも、
他人の領域に踏み込んで迷惑をかけないためにも、
「はい」と「いいえ」がちゃんと言えることが大事なんですね。