「就職先どこにする?」
という話の中で、自国に留まるか?外国へ行くか?が話題になる国があるという。
近頃の日本の若者は、内向き志向で外に目が向かない!
こんな非難がましい声もよく聞きますが、
就職の段階で、自国に留まるか外国に出て行くか?の選択を迫られる国もまたしんどいです。
政情が安定していなかったり、経済的に将来性が見込めない国では、当たり前のことなのかも。
少なくとも、今の日本はそこまで追い込まれた状態ではないですよね。
こういう国と比べてみると日本は恵まれた状態なのだな、と改めて考えさせられました。
これは、ラジオで聞きかじったタイのお話しです。
このタイの若者のことを思って一瞬「ハッ!」としました。
そして、さらに悩ましいのは、
選択にあたって、本人を悩ませる状況です。
タイという国では、道徳的に親の面倒を見るのが子のつとめ。
外国に行くことは、ある意味で親を捨てることになるので後ろめたさを感じる。
おまけに、高齢者に対する公の支援が少ない、と。
つまり、子どもが年老いた親の面倒を見るのことが当然視される社会だということです。
これは若者にとってきびしいです。日本はこれほどまでじゃない。
だからといって、日本の子どもは恵まれているっとことを言いたいわけではありません。
日本をとりまく経済状況を見ていて、
いつまでまともに働ける場所を提供できるのか?わかりませんものね。
いやいや、現状でも労働環境は問題アリアリですから。
「もっと大変なところもあるんだから、我慢しろ!」というつもりでは、決してありません。
若者が未来に希望が持てる社会をつくる。
すべての大人の責務だと思います。