「勉強ができる子になってほしい」と、多くの親御さんが思っていることでしょう。
「勉強ができるようになりたい」と今思っている若者も多いでしょう。
ある本を読んでいたら、こんなフレーズに出くわしました。
「勉強ができない」と思っていたのは、もっとまじめに努力すればだれにでもできることを後回しにしてきたせいです。これは能力不足のせいではなく、「苦労不足」のせいです。
(『勉強が面白くなる瞬間』より引用)
勉強ができるようになるにはコツコツ勉強することを避けて通れないのです。
最初から面白みを感じることなんてないのです。
わからないし、つまらないし、退屈な時間が続きます。
この段階を乗り切ることが、勉強ができるようになるためには必要です。
だからといって、こどもに
「今は大変だけど、この苦労を乗り越えれば勉強が楽しくなるの!」
と言ったところで、こどもは「はい、わかりました」とはならないものです。
この力はどうやって育てることができるのか考えました。
そして思い出したのが、「根拠のない自信」でした。
いまよりずっと若かった頃の話です。
前後の脈絡は覚えていませんが、
ある人に「根拠のない自信を持ってるよね」と言ってしまったことです。
考えてみれば、失礼なことを言っていますね。
相手の人を、相当に凹ませてしまったかもしれません。
今、わかりました。
根拠がないのではなくて、根拠が「特定できない」自信なのです。
これこそ、こども時代に持たせたいものなのだと思います。
「どうしてだかわからないけど、やればできるような気がする。」
子ども自身がこんなふうに思うように育ったら大成功ですよね。
これが、後々困難にぶち当たったときに底力として役に立つのです。