「娘が胃腸炎になり、自分にもうつったので、今日は仕事を休みます」
これ、一国の首相のツイッターでのつぶやきです。
『自分らしく生きる フィンランドが教えてくれた100の大切なこと』
に書いてありました。
2019年から2023年春まで首相を務めたサンナ・マリンさんのつぶやきです。
首相のサンナさんは5歳児の母でもあったのです。
なんだか、ほっこりします。
親近感が湧きます。
フィンランドって、ワタシが惹かれる国のひとつです。
『かもめ食堂』という映画を観て興味津々で、
ロケ地まで行っちゃいました!
当地を訪れたらますます魅了されちゃいましたね。
それ以来、フィンランドと聞くと触手が動くというか。
この本もそんな衝動に駆られて手に取りました。
この国に住む人たちの暮らしが伝わってくる内容になっています。
著者はフィンランド在住の島塚絵里さん。
2007年にフィンランドに移住して、現在はテキスタイルデザイナーでイラストレーターです。
娘さんを育てる一児の母でもあります。
フィンランドといえば、「幸福度の高い国」として知られています。
でもね、冬には太陽の姿を見られない日々が続きますよね。
「仕事もなかなかないし、アルコール依存の問題もあるし、自殺率も高いし」
こんな国でもあるんですよね。
それなのにどうして?
それは、「しっかり地に足をつけて、そういった問題を克服する知恵をたくさん持っているからなのではないか」
と、著者の島塚さんは記しています。
この本にはそんなヒントがたくさん載っています。
日本の学校で辛い思いをした著者が中学2年生のときにフィンランドにホームステイした経験も「その後の人生に大きな影響を与え」たとも。
フィンランドってなんか不思議で面白い国です。
世界から評価されているにも関わらず、結構みんな謙虚というか、
「小さい国だから」って思っている人が多いみたい。
奢りみたいなものを感じません。
海外留学や長期滞在を経験する人も多いそうです。
みんな英語が話せるのも、「小さい国だから、英語くらい話せるようにならないとね」ということらしい。
「新たに培った価値観が新たな流れを生み出して、社会が多様化していきます。」
なるほど。
「結婚する時に二人揃って新しい苗字に変えることもできるそう」
こんな自由な発想も、そんなところから生まれてくるんですかね。