2023年度に東京都が採用した新任教諭のうち、1年以内の退職者が169人だったそうです。
朝日新聞の記事で読みました。
これは全体の4.9%で、過去最多だそうです。
新任先生が辞めちゃうって話はワタシの身近でも聞きました。
全国的な課題だと新聞にも書いてありました。
こうなると、これはもう個人の問題じゃないですね。
そして、辞めちゃう理由の約半数が病気で、多くが精神疾患というから深刻です。
4月7日付朝日新聞の投書欄「声」にも、新任先生のリアルな声がありました。
「教員は業務が多く、朝早く出勤しても退勤するのは夜7時を過ぎてしまう日も多い。」
そうですよね、忙しすぎるんですよね。
東洋経済education × ICTにもそれを裏付ける記事が載っていました。
48カ国・地域が参加した2018年の「OECD国際教員指導環境調査」(以下、TALIS2018)によると、日本の小中学校教員の1週間の仕事時間は50時間を超え、参加国平均の38.3時間を大幅に上回り最長だ。
しかも、事務的な業務が多過ぎたり、保護者の懸念に対処することなどが、
諸外国と比べると突出して多く、これらがストレスになってるようです。
加えて、賃金は諸外国と比べて高いということはない。
さらに、投書の新任先生はこんなことも書いていました。
「教員は尊敬される職業であるというが、1年働いてみて、尊敬されていると感じることはほとんどなかった。むしろ理不尽さを感じることのほうが多い。」
尊重さえされているとは思えない状況なのでしょう。
どんなに夢を持ってこの職業に就いたとしても、
いや、夢を持って先生になったからこそ、この状況には耐えられないのでしょうね。
「同じ教員でも働く時間が少なく待遇もよい海外の実際を見てみたい」
このように思うのもわかります。
しかも、この方は社会にも目を向けていて、
「政治に人々が主体的に参加する国のあり方を感じてみたい」と。
また一人、優秀な人材が国を出ていく・・・。
日本は少子化が進み、先生を志望しても採用枠が少な過ぎて先生になれなくなる。
教員志望の学生が、こんなふうに脅かされた時代もかつてはあったんですよ。
この国はどうなってしまうのでしょう。
参考にした記事はこちら↓