教員志望の若者が減少しているってニュースが見受けられるようになりました。
この傾向はここにきてはっきりしてきました。
これはこの国のすべての人に関わる憂うべき傾向だと思います。
教育をおろそかにする国で、栄えたところは過去にないでしょう。
学校の先生の待遇が悪いと国の力が弱っていくという結果を招きます。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)』の作者・ブレイディさんは言います。
「貧困地域の学校には、特に志のある教員が多くいるのがイギリスの特徴です。」
本のなかにも書いてあったので、読んだ人はわかると思います。
日本の教員が読んだら、うらやましくなるのは当然でしょう。
学校の先生をやっている人だったら、本来は「こういうことがやりたいんだ」と思うでしょうね。
でも、現状ではとてもできない。
忙しくて、「現場を回す」ことで精一杯だからです。
こうなったら、教育の質はどんどん落ちていきますよね。
こどもの声をじっくり聞くなんて余裕はないから、
十把一絡げで集団行動させておくのがいちばん楽で効率的。
志ある教員はやっていられないと思いますよ。
こんなことでは、教育はますます細っていってしまいます。
教育に興味がある若者も、この状況では敬遠するでしょうね。
これからは、教育界に優秀な人材が集まらなくなるのが心配です。
ブレイディさんの目には、日本は「子どもの意見をあまり聞かない社会」と写っているようです。
イギリスの教育現場では、「子どもの意見を聞くことを徹底している」ようです。
大人の意見を押し付けるのではないのです。
日本では、大人のいうことを聞く子どもが良い子ですが、
イギリスでは「自分の意見を言える子に育てること」が最終目標だそうです。
そのための教育プログラムが国レベルで作られているとか。
そうやって教育を受けた子どもたちが成長して今や20代です。
この世代を「Z世代」といいますが、彼らは政治に強い関心を持ってるようです。
日本との違いが、これからますます鮮明になってくるかもしれません。
日本はこのままでいいのか? 良いはずないです。
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