居酒屋さんの新メニューじゃないんだから!
朝令暮改という言葉を学生時代に学びました。
「朝に命令を下し、その日の夕方になるとそれを改める」という意味で、
「命令が頻繁に変わって方針が一定しないこと」と説明されました。
こういう言葉は、日常の生活の中で使えて初めて修得したことになりますよね。
これこそ、まさに朝令暮改じゃない?と思ってしまったのが、教員免許更新制度です。
導入されたのは2007年、第一次安倍政権のときでした。
2022年6月には教員免許更新制度の規定が削除されるわけです。
学校現場では当初から問題視する声がありました。
それなのに、現場の声を無視して導入した結果がこれです。
この間に、自身の教員免許を更新せずに失効させてしまった人は少なくないでしょう。
今現在、産休や育休、病休取得者が出た場合の代わりの先生を探そうとしても、
教員免許を持っているフリーの方がなかなか見つからないと聞きます。
こんな事態を招いてしまった責任はどこにあるのでしょう?
結果として、教育現場を悲惨な状況に陥れた、と言われても仕方ないでしょう。
どれだけの人が振り回されて、どれほどの効果があったのか? 検証されたのでしょうか?
政治は結果責任の世界だと言われます。
どうやって責任をとってくれるのでしょう?
たぶんとってくれないでしょうね、「ごめんなさい」の一言も聞けないですから。
被害を被るのは子どもたちです。
私たち、こういうのを忘れてはいけないと思います。