モヤモヤを抱えて今日も生きる。

とかくこの世は生きにくい。日々モヤモヤを抱えて生きています。モヤモヤジャンルは本・子育て・教育・映画・ニュース・社会などです。あなたに響けば幸いです。

職場に内緒で書いてた小説が有名な賞を受賞して急に有名になったら

「いかにも私小説として読まれそうな作品ですよね。」

 

作者ご本人が文春オンラインでこのように語っています。

 

はい、その通りに読ませていただきました。

 

うるさいこの音の全部 (文春e-book)』です。

 

芥川賞を受賞したばかりの作家・早見有日(はやみゆうひ)が主人公です。

 

早見の本名は長井朝陽(ながいあさひ)で、ゲームセンターで働いているという設定。

 

この本は小説だから、作者の身に本当に起こったことではないでしょう、

 

・・・が、

 

やっぱり、想像しちゃいますね。

 

読みながら、本の中での早見有日と長井朝陽の境界が曖昧になっていく。

 

そして、主人公の長井朝陽とこの本の作者である高瀬隼子さんとの境界も・・・。

 

どういう読み方をすればいいんだろう、と迷いながら読んでいました。

 

なんだか、新感覚です。

 

職場には内緒にしてペンネームで小説を書いていたら、大きな賞を受賞したりして。

 

顔出ししないで生きていくのは大変だろうな。

 

ペンネームの作家とリアルな自分の2つの人生を生きるってどんな感じなのだろう。

 

そんな立場になってみたいな、と思わなくもないが、

 

街を歩いても誰も気づかない凡人であることの幸せ、

 

これって、けっこう大事なのかも。

 

bunshun.jp

 

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