日本人は心配し過ぎなんだそうです。
これは、和田秀樹さんが著書の中で語っていたことです。
日本人は老後に不安を抱いている人が多い。
その一因が、「世界で有数の不安が強い人々だから」なのだそうです。
『60歳からはやりたい放題 』に書いてありました。
受験指導に著作業にと多彩な和田さんですが、
老人医療に長年携わっていらっしゃるだけに説得力があります。
具体的なアドバイスが参考になります。
60代に突入した人にはもちろんのこと、
この世代を親に持つ人たちにも参考になるのではないでしょうか。
著者の和田さん自身がこの世代だから実感も籠っていて説得力があります。
ワタシが特に興味を惹かれたのは第6章です。
「嫌な人と付き合うよりは孤独でいい」というタイトルがついています。
この中の、パートナーとの関係や子どもとの付き合い方が参考になりました。
「結婚は2度するくらいがちょうどよい?」
これには同感です。
「一度目の結婚はいわゆる『結婚適齢期』、つまり子どもをつくる年代にすることが多いため、夫婦は子育てという作業をする同志でもあり、ある意味、社会的な意味の強く出る結婚」
「しかし、その子どもが独立し、自身も定年退職をしたという頃になったら、2人だけでの生活が始まるので、お互いがそれでも一緒に結婚関係を続けていけるかを考えていいとき」
「お互いがお互いの介護をする覚悟はあるのか、子どもがいなくてもふたりだけで最後まで添い遂げる覚悟はあるのか、そういったことを自問自答するちょうどよいタイミングなのです。」
「子どもに介護を期待しない」という章も、なるほどです。
「日本は親が元気なうちにコンタクトする回数においては、先進国の中では最も少ない国といっていい状況です。」
この章を読んで思いました。
子どもには自分の介護をしてもらおうと期待しないぞ。
その分、元気なうちに連絡を取り合って楽しい関係を築きたいなぁ。
「子どもの『介護離職』は絶対に止めるべし」とのアドバイスもナイスです。