上野千鶴子さんにはいつも勉強させられます。
今回は、「親業のゴール」について考えさせられました。
子どもは親を選べません。
反対もしかりですが、子どもはこの世に生まれることさえ人(親)任せですから。
その点、親は子どもを選べないとは言っても、子どもとは違います。
だからこそ、親の方は親になる覚悟が必要だと思うのです。
親になる覚悟とは、親を卒業するということでもあるのかもしれません。
子どもは親の影響を多大に受けます。
生物の中で、誰によって育てられたか?で、その後の生き方が決まる生物といったら、
人間の他には思い浮かびません。
だから、人間の親(育ての親を含めて)はそのことを覚悟しなければいけないです。
自分が一人の人間をダメにしてしまうかもしれないと思うこと。
ここから覚悟が生まれるのだと思います。
こんなことを言って、ママパパになったばかりの人を脅してるわけではありません。
自信がなかったら、どんどん他の人に頼ることです。
自分一人で、一人の人間を育てるなんて、そもそも無理なのです。
その点で、上野千鶴子さんのお話は役に立ちます。
上野さんいわく-
「大人の本来の役割は、『あなたの知らない選択肢がこんなにあるんだよ』ということを示してあげることだと思います。子どもが見ている社会は狭いのだから。“それがだめならこっちがあるし、こっちがだめでもあっちがある。世界はこんなに広いんだよ”って。」
こんなふうにも言っています-
「自分ひとりの手で育てようなんて思わないで、いろんな大人の間を連れ回して、いろんな世界を子どもに見せたらいい。」
そして、親業のゴールは-
「『今まで育ててくれてありがとう。明日からあなたは要りません』と言ってもらう」
これですよ。
こんな親に育てられたら、子どもはどんなにか幸せでしょう。
子どもには要らぬ苦労をさせないように気をつけなきゃ。
参考にした記事はこちら↓