中高生に、英語の勉強のお手伝いをしていた時に思ったのですが、
いわゆる、勉強ができないと思われている子は要領が悪いですね。
勉強はひたすら暗記することだと勘違いしている感があります。
とてもじゃない量の英単語をひたすら覚えさせられて、気の毒になることがあります。
こんなのを暗記できるのは、特殊な能力を持った人だけでしょ、と度々思います。
学校の先生にお願いしたいのは、
どうやったら効率よく覚えられるのか、その方法を教えてやってください、ということ。
それに、「覚えること」=「勉強」という勘違いをさせないように、と。
勉強に暗記は必要ですが、暗記が勉強のすべてではないでしょ?
特に考えることがとても重要だと思うのです。
実際にこんなことがありました。
「後ろの座席、きつくないですか?」
自動車にお客さんを乗せて、気になったので声をかけてみました。
こんなシチュエーションです。さて、英語でなんと言えばいいでしょうか?
「きつくないって何ていうの? わかんない。」
すぐ、諦めちゃうんですよね。
そして、すぐに、「答え、教えて~!」ってなってしまいます。
本当は、ここからが大事で、とにかくこの場を乗り切るためになんか言ってみて!
こんなふうに粘ると、ある子がぼそっと、”Are you OK?”
これを聞いて、すごい!!! と叫んじゃいました。
そうですよね、こんな場合にはこれでいいじゃないですか?
十分に通じると思います。
こんな場合に口ごもって何も言わないより、よっぽどいいです。
実はこういう力が、実際の場面では求められているんじゃないでしょうか。
そりゃね、もっと適切な表現はいくらでもありますよ。
たとえば、こんなのはどうですか?
Aren’t you feeling cramped in the rear seat?
しかし、これが出てこなかったら、黙ってしまうのではなくて、何か言ってみる。
知らなかったら、今の持てる力を総動員して何かをひねり出す、そんなことが大事です。
学校の先生には、こういうことを子どもたちに気づかせてやってほしいのです。