手にとって読み始め、ふと帯を見たら「中学生の探求学習に最適!」と書かれていました。
表紙を見て、「何、読んでるの?」と、ニヤニヤしながら尋ねてくる人がいます。
ちょっとはずかしい(/ω\)
本のタイトルは『支える、支えられる、支え合う』です。
「苦しかったことは、将来、だれかを癒す力になります。いまの経験は、将来、だれかを救うための経験なのかもしれません。」
この本の編著者である、サヘル・ローズさんの言葉です。そして、さらに――
「傷ついて心に痛みを持った人は、大人になった時に人の心の傷みがわかるようになります。痛みを感じている人は、だれかを救えます。」
「むかし、いじめられてた」と経験を話す若い芸能人って、最近よく聞きます。
サヘル・ローズさんもそんな一人なのかもしれません。
こういう人が、昔のつらかった経験を語るのは大事ですね。
これによって力をもらう子どもや中高生ってたくさんいると思います。
この本には〈支え合う〉にかかわる5人からのメッセージが載っています。
5人ともみんなすごいです。
5人目のブローハン聡さんの生い立ちも壮絶です。
当事者だから気づく視点というものもありますね。
「かつては何ももたなかった自分が、今、こうして自分をもてるようになったのは、自分が生き方を選べる環境にいると気づいたからです。」
「小さい頃は自分がいる場所から抜け出せるということは全く考えもしませんでした。」
中学生なんかが読んだら、感じるところがたくさんあるだろうと思います。
もう育ち切ったようなワタシでさえ、読んでいろいろ思うところがありますから。
これからどうやって生きていこうか?
まだまだ選択肢がたくさんあるうちに読んでおくといいと思います。