「親ガチャ」なる言葉があると聞いて「なるほどなぁ~」って思いました。
コインを入れてレバーを廻すとオモチャが入ったカプセルが出てくる「ガチャガチャ」に由来があるらしいです。
親は選べない、すべて運任せって意味で使っているのでしょう。
「親ガチャ、ハズレだわ~」って言葉にする時の子どもの気持ちってどうなのでしょうね。
軽い気持ちで言っているのなら良いのですが、本気でそう思う子どもの気持ちって胸が痛みます。
格差社会もここまで来たかと思います。もう自分の力ではどうにもならない。自分の不運を恨むしかないってところまで追いつめられているように感じます。
世の大人の中には「なんでも親のせいにしている」と嘆く方もいるようですが、状況はそこまで深刻だってことなのではないのでしょうか。
「親ガチャ」があるのなら「子どもガチャ」もあるという大人もいるようです。親を選べないのと同じように、親だって子を選べないのは同じだと。
でも、これは違うと思います。親と子どもでは圧倒的に力が違います。子どもは大人をどうこうすることはできません。
子どもは大人に運命を左右される度合いが、逆の場合と比べてとてつもなく大きいのです。
「親ガチャ、ハズレだわ~」って言う子どもにとやかく言うのではなく、言わせてしまった状況をしっかり受け止めるのが大人です。
親に限らずすべての大人が子どもに責任を負っているのです。その覚悟が社会全体にあるのか、考えさせられます。