列に並ぶのは好きではない。
どうしても並ばなくてはならないときだけ並ぶ。
直近では、大好きなレストランの開店待ちで並んだ。
人気のテーマ遊園地でも、長時間並んで待ったものです。
果てしなく続く列に並ぶのはとても苦しいことです。
忍耐力が求められる。
ワタシにはそれがない。
それほどの苦労までして獲得したいものがないということかも。
ましてや、なんだかわからない列に並ぶことなんてないっ!
絶対にないっ!
・・・と、思っていたが。
断言できるのか?
この小説『列』を読んで愕然とした。
人生そのものが列なのか?
なんと残酷な!
「あらゆるところに、ただ列が溢れてるだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私たちはそうやって、互いを常に苦しめ続ける」(本文55ページより)
「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」(本文52ページより)
口コミを見ると、この本の評価は高いようです。
ワタシは・・・
ワタシには苦しいだけだった、ような。