大人が最近の若者について話し出すと、
「素直でまじめでいい子なんだけどねぇ・・・」となります。
この「・・・」の部分が、なんか手放しで喜べない感じを表しています。
最近の若者って、そつがないんですよね。そう思いませんか?
最近の若者の特徴を挙げてみましょう。
「自分の意見は言わない」
「言ったとしても、当たり前のことしか言わない」
「質問あるかと聞かれても、手を挙げないし質問もしない」
「何か行動するとき、真っ先に動こうとはしない」
どうしてこんな行動をとるかというと、目立ちたくないんですね。
他人が自分のことをどう思うかがすごく気になるんです。
こういうことを聞いて、なんか心配になる大人は多いと思います。
どうしてこんなふうになっちゃったんでしょうかね。
この本『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』を読むと、昨今の若者のことがよくわかります。
そして、ワタシなんぞは、なんか憂鬱な気持ちになってしまいました。
極めつけは世界との比較です。
「日本人は、『見知らぬ人を助けたか』という問いに対し、世界で最も『はい』と答えた割合が低い。」
125カ国中125位です!
日本の将来を考えると身も蓋もないことばかり。
なんだか読んでいて辛くなってしまいました。
だけどこれが現実です。
こんな若者が大量発生したのも社会が変化したから。
こんな社会に誰がした?
今の大人たちは反省しなくちゃいけないかもです。
これは、大人の問題でもあるんですね。
本の最後は著者から若者へのメッセージです。ここだけは希望を感じました。
具体的なアドバイスがあるので、若者と接する機会のある大人はぜひ伝えてください。