「東大に行って医者になる」と子どもに告げられたらどうするか、考えてみました。
こう言われて、「そうか」って、黙って受け入れるだろうか?
子どもがなりたいという職業について、あれこれ言うつもりはありません。
ただワタシなら、黙って受け流すことはないですね。
「東大に行って、医者になる」と、子どもに言われたら、
「どうして、医者になりたいの?」「どうして、東京大学なの?」って尋ねます。
医者は立派な職業ですから、子どもが目指すことに文句はありません。
しかし、医者になりたい理由は大事です。
東京大学に関しても、医者になるなら他大学でも良いわけですから、
なぜ、子どもが東大に行きたいのか、その理由が知りたいところです。
こういうやりとりをすることで、子どもの本心がわかると思います。
もし、その理由が納得できなかったら親としての考えを伝えたいです。
その理由が、たとえば「金持ちになりたいから」「尊敬されたいから」「友達を見返してやりたいから」というようなものだったら、納得しないですね。
親が自身の考えを伝えたところで、子どもは納得して考えを変えてくれるとは限りません。
それでも、親の考えを示すことは必要だと思います。
ちょっとした言い争いになるかもしれませんが、子どもが考えを整理するためには致し方ありません。
本来なら、小さな頃から「将来何になりたいか」という話はたくさんしておきたい。
その前段階の「どんな生き方をしたいか」をことあるごとに一緒に考えたいです。
だから、子育てで意識したいのは、生きていく上で大事なものを子ども自身の中につくること。
もちろん、それをつくるのは子ども自身だから、親はそのお手伝いをしてあげたい。
そうやって考えると、やることはいっぱいありそうです。
早くから受験に勝てる学力をつくるために競争させることではないと思います。