学校の先生を思い出そうとしても、なかなか思い出せません。
先生の印象がクッキリ残っているという人は、幸せなのかもしれませんね。
高校のときの、記憶に残っている数少ない先生にまつわるエピソードです。
T先生は別の進学校から転勤してきて、新入生のワタシたちの担任になりました。
英語の先生だった彼のエピソードです。
授業で英語の勉強法について話していた時だと思います。
前の学校で、『英語は100回読めば憶えられる!』と言ったら、
ある女子生徒が『100回読んでも私は覚えられないんですっ‼‼ 』と、必死の形相で食ってかかってきたとか。
そのときT先生は一瞬怯んだが、すぐに『100回読んでダメだったら101回読めっ!』
即座にこんなふうに返せた自分に満足していた、とドヤ顔で話していました。
ワタシたちも、訳わかんなくても不思議に納得してしまいました。
もう一人は国語のK先生です。
授業中に話をしていて集中しないワタシたちを注意した先生に、
生徒の一人が『だって、つまんないんだもん』と、口答えをしました。
そうしたら、K先生は『じゃぁ、どんな授業だったらいいんだ?』と聞いてきました。
ワタシたちは『作品の一部しか扱わない授業はつまんない。こんなのどう? たとえば源氏物語を最初から最後まで読むとか?』
ワタシたちは思い付きで好き勝手なことを言いました。
K先生は、ただ『そうかぁ』と聞いているだけでした。
T先生とK先生、あなたにとってどっちが魅力的ですか?