モヤモヤを抱えて今日も生きる。

とかくこの世は生きにくい。日々モヤモヤを抱えて生きています。モヤモヤジャンルは本・子育て・教育・映画・ニュース・社会などです。あなたに響けば幸いです。

卒業式の日の先生のメッセージを今ごろ思い出している

卒業シーズンですね。

 

そんなことを思っていたら、高校時代の先生が言っていたことを思い出しました。

 

高校1年生だったワタシたちが、「卒業式なんてウチらに関係ないじゃん。立ったり座ったりさせられてウザいんだよね」なんて文句を言っていたときのことでした。

 

「そうだよ、卒業式は卒業生が主役だから、1年生なんて枯れ木の賑わいくらいの存在でしかないよ。」

 

「私があなたたちにしてほしいことは、卒業生の中に2年後の自分を見つけてほしいってことだ。」

 

「そんなふうに見ていれば、卒業生一人一人がどんな思いでいるのか想像力も働くだろ。」

 

そして、卒業式後に教室に戻った私たちに、先生はこんなことを話しました。

 

「どうでしたか? あいさつやメッセージがたくさんあったけど、やっぱり生徒の言葉はいいね。

 

覚えてますか、どんな話だったか?

 

私たちはいろんな話を聞くけど、じゃあ、どんな内容の話だった?と尋ねると、ほとんどの人は覚えてない。

 

話の細かい内容なんてみんな忘れちゃうものなんだ。

 

だからこそ、そのときに集中して一所懸命に聞くんだ。

 

そのときに、感じることを大事にしなきゃ!

 

そのときそのときの瞬間に感じたものを大事にしなきゃいけない!

 

そうやって、人間は自分をつくっていくんだよ。

 

人間はいろんな人の話を聞いて「なるほど」とか「それは嫌だな」とか、いろいろ感じる。

 

それが大事。ただボーッと考えていても自分の考えはできない。

 

人の話を聞いて、本を読んで、いろんな経験をして、だんだんと少しずつ、できていくものなんだ。

 

たとえその内容を忘れてしまっても、自分の中で血肉になっていくものなんだ。

 

そうやって、あなたという人はつくられていく。」

 

そうかもしれないと、今ごろ思い出して、うなずいている。

 

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