これがこの本のタイトルです。
書いたのは、テレビでコメンテーターなどでも活躍する、
医師でもある、おおたわ史絵さんです。
彼女がこんな環境で育ってきたなんて。
とりわけ、お母さんとの関係がひどい。
お母さんはオピオイドという薬物の依存症だったようです。
そのおかげで、おおたわさんは子どもの頃から自傷行為に及んでいた。
もうすでに、ご両親は他界しているのだそうです。
自分自身や親のことを本に書くなんて、乗り気はしないでしょう。
でも、書いてくれたおかげでワタシもいろいろ知ることができました。
依存症になったり、依存症の家族をもったらどんなに辛いか、
その一端を知ることができました。
「依存するのはお前の意思が弱いからだ、だらしないからだ。自業自得だ。危ないものに手を出した自分が悪いんだろ!親は何してたんだ?」
知らなかったら、こんなふうに思ってしまうかも。
でもね、「依存症は個人の問題というよりも社会全体の問題」なんだって。
「社会に温かさや愛情や楽しさがないと、人間は生きにくくなる。だからその生きにくさを取り払わなければ、そういう方向に社会が変わらなければ、依存症もなくならない」
この本を読んで、ホントにそうだなと思いました。
「懲らしめてよくなる病は、この世にひとつもない」
「愛している、大切だよ」
このメッセージを発信できる人になりたいです。
きついけど、いろんなことを考えさせられた本でした。