古今和歌集に収録されている歌ですね。
昨晩は風が強く、深夜に目がさめてしまいました。
ヒュ~ヒュ~、ガタゴトガタゴト
夜明けにはまだ早い、
昼間の仕事のことを考えると、寝なければ・・・
しかし、眠りにつけないワタシの頭の中で、
この歌がグルグルくり返されるわけです。
『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる』
いい歌だなぁ。
1000年以上の時を超えて、ワタシの心に響くなんて
眠れない布団の中で、しばしうっとり。
この歌に出逢えて自分はどんなに豊かになったことだろう、と。
この歌に出逢っていなかったら、ただの「ヒュ~ヒュ~、ガタゴトガタゴト」ですから。
よく、若い人たちに「勉強したほうがいいよ」と言うのですが、
「苦労して勉強して何が良いの?」と聞き返されて、言葉に詰まることしばしば。
う~ン、資格試験に受かるとか、よい職に就けるとか、高給取りになれるとか、
・・・そんなんじゃないんですよね。
「勉強って、楽しいんだよ」
「豊かになれるんだよ」
「一生飽きない娯楽なんだよ」
「そして、最後に自分を助けてくれるものなんだよ」
こんな言葉しか出てこないんです。
なかなか伝わらない、このもどかしさ。
ど~したらよいのでしょ~か。