知育絵本があるくらいですから、絵本をお勉強に使うということを否定するものではありません。
絵本の使い方は人それぞれです。
どんな使い方をしても、間違いということはないでしょう。
ワタシは絵本をお勉強のためには使わないという、あくまでも個人的見解です。
絵本をお勉強に使わないとはどういうことかというと、
絵本に書いてあることを、あれこれ質問して子どもに答えさせたりしないということです。
じゃ、どうするかというと、ただシンプルに読んで聞かせるだけです。
その際に、声色も変えません。
役者みたいにその役になりきって感情を入れて声の演技をしないということです。
なぜかというと、子どもの想像力に任せたいからです。
子どもに読んで聞かせるのは、本人が字を読むことができないからです。
読み聞かせは、ママやパパのそのままの声で読んでやるだけで十分です。
後は子どもが自分で自由に十分に想像力を働かせるはずです。
だから、大人は余計なことはしない方がいいと思うのです。
途中で、「すごいね」とか「こわいね」などと感想も言わない。
とにかく、絵本に書いてある通りに間違いなく読むだけです。
大人のすることはそれだけ。
そうすれば、後は子どもが自分なりの想像力を働かせ始めるでしょう。
絵本をお勉強の手段に使ってしまったら、絵本の魅力を味わい尽くせないかもしれません。
絵本はそれ自体が独自の世界を持っていると思うのです。
作者が作ってくれた世界が子どもの感性を刺激するはず。
だから、それを信じてワタシは淡々と読むだけです。
それが絵本に対するリスペクトだと思うのです。
そして、子どもの感性を信じてすべてを託します。
そうしておきさえすれば、絵本は楽しい、おもしろい、深い・・・ということが、
子どもの心に残るんじゃないかと思っているのです。
そして、良い絵本は生涯を通して子どもを支え続けるものだと信じています。