たて続けに読んだ別の本に同じ文句が書いてあったので、この偶然にビックリしてしまいました。
「親の仕事は子どもを邪魔しないこと」
こう話すのは、「子どもが教育を選ぶ時代へ 」の著者・野本響子さんです。
野本さんは、日本の「公立学校に馴染めなかった長男を連れて、マレーシアにやってきました」というほどの人です。
しかも、マレーシアでも転校を重ね、「合計9つの学校を経験しました。」
この人にして、「親の仕事は子どもを邪魔しないこと」と言わせるのですから、
これは真理だと思います。
野本さんのお子さんはこんなことを言っていたそうです。
「例えば、子どもが『タイムトラベルって可能なんですか?』という質問をする。マレーシアのホームスクールの先生は、『ヒントとなる特殊相対性理論というのがあってね‥‥‥』と納得いくまで教えてくれる。日本だと、小学1年生の子が『相対性理論って何?』って質問すると『もっと大きくなってからね』と言われちゃう。そうすると、だんだん疑問を抱くことへのやる気がしぼんでいってしまう気がする。疑問をもって質問しても『余分なことを考えなくても、正解はこれだから、とにかく覚えればいい』と言われるから‥‥‥」
これを聞いて「放っておく」しかないのかな、と野本さんは思ったとか。
この本を読んでいると、マーレ―シアの教育は多様だなぁって思います。
いや、これはマレーシアばかりではないのかもしれません。
むしろ、日本の学校や教育が画一的だってことなのかも。
アクティブラーニングだとか何とか云って、日本の教育も変わりつつありますが、
世界のそれは、比ではないペースで変わっていっているようです。
この本を読んでいると、日本の学校や教育は硬直してるなって感じます。
日本の子どもたちの生きづらさはこのあたりにあるのかぁ、とも思ったりします。