上手に枯れて穏やかに死にたい
ワタシもそう思いました。
最近、死を考えることが多くなりました。
残り時間のことを考えると、たっぷり時間があるわけではないので。
ただ、その時が目前に迫っているという切迫感はない。
だからこそ今のうちに考えておきたいと思った。
死を考えることは生きることを考えることになるから。
若いときには死のことなんて考えたことはなかった。
いや、考えたことはあったがリアリティはなかったな。
どこか他人事で、自分には起こらないことだって。
人間は必ず死ぬってことは理屈ではわかります。
ただ、実感をもって考えたことなんてなかったってこと。
上手に枯れて穏やかに死ぬ
という冒頭のフレーズは、最近読んだ本の第一章のタイトルです。
「穏やかな死に医療はいらない」って本です。
在宅緩和ケア医・萬田緑平さんが書いた本で、読んでよかったと思いました。
死に方が、少しイメージできました。
読んでいて思いました、医者は上手に死なせてはくれないね。
医者にとっては、死は敗北ですからね。
「病院医師にとって治療の目標は患者さんにいい人生を送ってもらうことではなく、少しでも長く生きさせることです」
そうなんですよね。
だから、穏やかに死にたいと思ったら医者が敵になる場合があり得るわけです。
「もう治療はいらない」なんて言っても医者に受け入れてもらえない。
だから、緩和ケア医が必要だと思いましたよ。