絵を描くのが好きだったのだと思います。
こどもの頃から風景や物をスケッチするのが好きだったなぁと今思い出しています。
小学生の頃、風景画に太陽を描き込んで提出したら先生に「太陽は描かないのっ!」と言われ、
不承不承ながら、絵の具で塗りつぶして消した苦い経験を以前書きました。
そんなことにもめげずに、その後もスケッチブックを抱えて近くに出かけた思い出があります。
中学校のイベントである写生大会は楽しかったと記憶しています。
一日中、外に出て絵を描いていられるなんて、こんなによい一日はありません。
もともと、風景を眺めるのが好きなのだと思います。
絵を描くということは、ずっとその風景と対峙していられるので最高です。
大人になってから、美術の先生と知り合いになったこともあり、再び絵筆をとった時期があります。
その先生は、「まずはデッサンから」と、簡単な指示をするくらいで、
あとは、ワタシの好きなように描かせてくれました。
ダメ出しもしないので、自由にのびのびと描けて楽しい時間でした。
ただ、絵を描くって自分の性格が出るんだなぁってつくづく思い知らされ、
考えちゃうこともしばしばでした。
ひとつの線を入れるにも、度胸がないんです。
自信がない・・・
あるとき、その先生に訊いたことがあります。
「ひとつの線を描くのにも、これだ!って決まるもんですか?」
ワタシは、これが決められない。
たくさん可能性があるわけじゃないですか?
そのうちのひとつに「これが正解!」なんて思える自信がないわけです。
先の質問に対する先生の答えは、イエスでした。
「え―――---――っ!」
無数にある可能性のうち、ひとつ「これ」という線が決まるなんて!
先生との違いを思い知らされた瞬間です。
どうやったら、確信を持って一本の線を引くことができるのか?
いまだに、自信を持って決めるなんてできません。
太陽は描かないの!と言われたときのこと↓