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ヤングケアラーの生徒を救うにはどうしたらいいのでしょうか?

ヤングケアラーを取り上げた文春オンラインの記事をネットで読みました。

 

新聞取材班による『ヤングケアラー 介護する子どもたち』という書籍の一部抜粋です。

 

調査によると、ヤングケアラーの生徒の割合が、定時制高校で8.5パーセント、通信制高校で11パーセント、全日制高校よりも多かった、ということ。

 

これは、想像通りですが、当初、通信制は調査の対象外だった、ということに驚いてしまいました。

 

検討委員会の有識者から、通信制も対象に含めるように要請があって入れたそうです。

 

政府側は「全日制と定時制の比較で十分」と考えていたとか。

 

ヤングケアラーとは、病気や障害をかかえる家族の介護や年少の兄弟姉妹の世話をしている学齢期の若者のことです。

 

こういう生徒たちが全日制の学校に通えるわけがないのは、ちょっと考えればわかることです。

 

ヤングケアラーは学力や生活などの理由で全日制への進学をあきらめざるを得ないのは想像に難くないです。

 

そんな状況の中で進学したい若者が選ぶ先は、定時制高校か通信制高校です。

 

できれば定時制、それがダメなら通信制というのも自然な流れです。

 

通信制を調査対象に入れないということは、実体を見せないようにしているのか?と疑りたくもなります。

 

さて、問題はこの後です。

 

最近、ヤングケアラーがメディアでも取り上げられて広く知られるようになったのはいいのですが、支援の体制はまだまだのようです。

 

本の中でも問題点がいくつも取り上げられているようですが、支援は十分じゃありませんよね。

 

学校現場がヤングケアラーだと知っても、どう対応していいかわからないのが実情じゃないでしょうか。

 

学校は教育の場ですから、ヤングケアラーへの支援は門外漢です。

 

だから、ソーシャルワーカーを学校に配置する必要を感じます。

 

少なくとも、定時制高校と通信制高校にはソーシャルワーカーを配置すべきです。

 

近年、学校にスクールカウンセラーが配置されています。

 

スクールカウンセラーも大事ですが、それよりもソーシャルワーカーこそが必要だと思っています。

 

なぜなら、学校の先生は生徒の相談には乗れますが、ヤングケアラーの生徒を社会につなげるノウハウはもっていないからです。

 

しかし、学校にソーシャルワーカーを配置しようという大きな声は聞こえてきません。

 

ひとつには、学校関係者がスクールソーシャルワーカーという存在を思いつかないのではないかと思うのです。

 

ヤングケアラーにはどんな支援が必要なのかは、学校関係者が学校の中だけで考えていても見つからないと思います。

 

スクールソーシャルワーカーが学校にいるのが当たり前の状態を早く作ってほしい。

 

そうしないと、ヤングケアラーはいつまでも救われません。

 

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