あなたが上司から「ちゃんと考えてやってる?」と聞かれたら、どう答えますか。
「はい、もちろん考えてやってるつもりです。」と答えますよね。
でもね、こんな時に「どんな工夫をしましたか」と聞かれたら、
本当にやっていなかったら答えられない。
「実は考えていないということが、工夫の有無で明らかになってしまうのです。」
こう話すのは、この本『考え方の教室』の著者・齋藤孝さんです。
なるほど。
子どもには「どんな工夫をした?」と聞いてみるといいかもしれません。
「英単語を覚える工夫をしてみましょう」と提案されたら、
「できません」とは言えませんものね。
これをくり返しているうちに、「ああ、考えるというのはこういうことなんだ」
「『これが現実が変わるということなんだ』と自分で認識できるようになる。」
齋藤先生がそう教えてくれます。
この本は、考える力をつけるにはどうしたらいいのか?を、
齋藤先生の大学での実践を通して、わかりやすく説明してくれています。
実際に、家庭でできそうなこともあります。
考える力が大事とか、これからは思考力を鍛えないと・・・などと言いますが、
実際に考える力をつけるのは大変です。
学校だっていまだに知識偏重だし、知識を詰め込むことが勉強だと思っている人も多いですよね。
この本を読むと、考えることが大事だと実感するし、
思考力をつけるのは難しいことではない、とも思えてきます。
家庭で子どもと一緒に楽しめる取り組みもありそうです。
「なんでもベストテン」なんて家族でやっても面白いかも。
「好きな曲ベストテン」でもいいし、「お弁当に入っていたら嬉しい好きなおかず」でもよし。
ベストテンを作って披露して、「なんでこれが一位?」なのか説明も。
こんなことをやっていると、知らず知らずのうちに思考力が・・・
たしかに、そうかもしれません。
こどもに「考えるって面白い!」って思わせられたら、
こどもは、自らどんどん進んで勉強するようになりますよ。
嘘かホントか、実際にやってみてはいかがでしょう?