街を歩いていて、たまたますれ違った人、
なんか気になって、何気なく後をついて行って、どんな暮らしをしているのか見てみたい。
そんな衝動に駆られることはありませんか?
ワタシ、時々そんなふうに思うことがあるんです。
もちろん、犯罪行為スレスレになるかもしれないので、しませんが。
電車に乗ったら、向かいの座席に座った人を端から一人ずつ、
どんな職業で、家族が何人いて、今日はこんな用事で・・・なんて具合に想像します。
人に話したら、「気持ち悪い」って言われてしまいました。
想像じゃなくて、それ、妄想だ!とも。
人間に興味があるだけなんですけどね。
「オーケストラの105人」という絵本があります。
これ、読んでからクラシックのコンサートの楽しみが深まりました。
そうなんですよね、この人たちもそれぞれに生活があって、
いろんな思いで毎日を暮らしているわけなんです。
それが、コンサートの晩には開演時間を目指して準備をして集まってくる。
ちょうど、観客のワタシが毎日の暮らしを断ち切ってコンサート会場に急ぐのと同じように。
そう考えると、格調高いクラシックのコンサートなんかも、
ちょっと人間味が感じられて、味わいが増します。
この本、子どもたちにも人気です。
どこがおもしろいんだろう?
もしかして、ワタシと同じように感じているのかなぁ。
ぜんぜんシチュエーションが違いますが、
学校や会社に行くのが嫌で気がすすまない朝なんかも、
こんなふうに考えると気が楽になるかもしれません。
あの人もこの人も、もしかしたら「行きたくないよ~」とか「めんどくせぇな~」とか言ってるかもしれない。
みんな、何食わぬ顔して「おはよーございまーす」なんて言ってるけどね。