ちょっと旅に出てきました。
「予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」
・・・なんて気分ですか、ね。
中3の時の国語の先生に感謝です。
先生に、暗唱させられたおかげで、深い味わいを楽しめています。
ホントに短い小旅行なのですが、旅はいいものだと、改めて感じます。
学生時代には、今よりもずっと長い旅を楽しんでいました。
昨日も旅の空、今日も明日も旅の空・・・っていう感覚が堪らないです。
旅に出ると、全身の感覚が研ぎ澄まされる感じがします。
一日が全部自分のためにあって、「あぁ、今、生きてる」って実感します。
子どもって、毎日毎日、こんな暮らし方をしているんじゃないか?
ふと、そんなふうに思いました。
大人になるにしたがって、「今、生きてるぞー!」って感覚が薄れていき、
明日のことを心配したり、時間を切り売りしたり、誰のために生きているのか?わからない。
そんな生活に、どんどんなっていってしまって、もうそれが当たり前で疑いもない。
明日どんなことに出くわすのだろう? どんな人に出会うのだろう?
そんなワクワクした気持ちで、一日が終わるなんて素晴らしい。
そんな気持ちを失っていくのが大人になることならば、悲しいなぁ。
子どもには、早くから大人になることを要求しないようにしたい。
できるだけ、長くこの感覚を味わわせてあげたいですね。
できることなら、その気持ちを持ったまま大人でいられたら最高なんだろうな。