子どもの職業選択の準備は、まだ幼いときから始まっています。
それには、まず、親自身が職業観を持つことが大事だということを以前に話題にしました。
今回は、職業選択のフィールドを広げておきたい、というお話です。
10代の若者に職業をどのくらい知っているかと聞くと、かなり数が限られます。
人気職業ランキング、なんていうのを見れば大体わかります。
ユーチューバー、プロスポーツ選手、イラストレーター、医師、ゲームクリエイター、外交官、美容師、声優、なんていうのが上位に並んでいます。
他に挙がるのは、弁護士、教師、会社員、公務員、・・・あたりですか。
人気職業を挙げてもらうと、子どもたちの社会の見方がわかります。
ワタシなんかは、「知っている職業」を全て挙げてもらいたいです。
中学生や高校生はどのくらいの種類の職業を知っているんだろうか?ということに興味があります。
ニュースで話題になったり、ドラマで取り上げられる職業は、子どもたちにとっても馴染みですが、
職業はもっともっとたくさんあるはずです。
子どもたちの目にする職業は決して種類が多くないのではないでしょうか。
親が商売をしているか、勤め人かで、子どものイメージする職業も違ってきます。
職業は子どもと社会の接点です。
自分自身を知り、そして社会を知らなくては職業選びはうまくいきません。
子どもが成長するとは、自分自身を知るということでもあるし、
同時に、社会のことを知ることが大事なんだと思います。
このことを意識しないと、子どもはごく狭い範囲から職業を選ぶことになってしまいます。
子どもには、世にある職業をできるだけたくさん具体的にイメージできるくらいに知ってほしい。
そのためには、私たちの社会はどんなふうに成り立っているのか、その仕組みを知ることが大事。
今はまだ存在しない職業なんかも、きっとあるはずですから。
こうやって考えると、家庭でやることやれることは、たくさんあると思います。