世界のどこかで戦争が起きている。
こんな時代に生きているのは気持ちが落ち込みます。
遠くで起きていることだから、無視しようと思えばできそうです。
でも、自分とは関係のないことと無視を決め込んでも、心の隅が疼きます。
自分にできることはなんだろう?
ウクライナ民話を絵本にした『てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)』が話題になっていると知りました。
「ウチにもある!」って、すぐに手に取り読み返しました。
「そうそう、こんなお話だったよね」と思うと同時に、新しい発見も。
雪が降り積もった森の中に、おじいさんが落とした手袋がひとつー
そこに、ネズミが住みつきます。
すると、カエルが「わたしも入れて」「どうぞ」ー
こんな具合に次から次へと来るわ来るわ「わたしも入れて」の繰り返し。
次から次にと、オオカミや熊までも「わたしも入れてくれ」って。
さすがにそれは無理でしょ? ってことが実現しちゃうわけです。
どうなるのかなぁ・・・と思っていると、「あっ!」という展開でおしまい。
大人が読むと「これのどこがおもしろい?」ってなりそうですが、
こういうのが、子どもって大好きなんですよね。
久しぶりにこの絵本を開いて気づいたのが、動物たちが着ている民族衣装です。
わぁ〜、今読むと、いろいろ考えさせられるぅ〜。
絵本ってだからいいんですよね。
読む人に解釈を委ねられてる部分がおっきいのです。
しかも、子どもだけじゃなく、大人の心まで掴んでしまう。
この絵本が、長く読まれていて、今また話題になってると聞いて、
なんか、いいなぁ。 祈るように。