「ゲームやめよう」で逆ギレ…頭を抱える親が欠けている視点 | CHANTO WEB
という記事をネットで見かけました。
教育家・見守る子育て研究所所長の小川大介氏が「ゲームをやめられない子どもへの対応」について質問に答える形でお話ししています。
「ご相談者様のお子さんのように『生返事で当座しのぎ→無視→追い込まれて逆切れ』というパターンがとても多い。この場合は、『どうすればやめさせられるか』ではなく、『どうすればゲームをやめる力を育んであげられるか』という視点を大事にしてください。」(記事から引用)
この視点は今まであまり目にしたことがなかったので、いま現在、お子さんがこんな状態でお困りでしたら、ご一読をおすすめします。
ここに出てきている「やめる力を育んであげる」ってことが大事だと共感します。
記事を読んで改めて思ったことなんですが、「ゲームをやめさせる」なんて無理な話ですよ。
小学4年生といえども、自分の意思を持った人間です。他者が「やめなさい」と言ったところで、素直に「はい」とはなりません。
他者が母であっても変わりありません。
もし、そんなことが起こるなら、両者の間によほどの不均衡な力関係が働いているということです。
これは親子関係においても良いものではありません。
残る方法は、子どもに納得してやめてもらうしかないでしょう。
これは簡単そうに聞こえるかもしれませんが、すごく難しいことです。
自分のこととして考えると、親である自分は子どものことを思ってアドバイスしているつもりです。
でも、本当に100%子どものことを思ってアドバイスしているでしょうか。
実は、子どもがゲームばかりしているのを見てイライラしてしまっているのです。
このイライラはどこから来るのでしょうか。
「ゲームばかりしていると本人が困るから」と、もっともらしい理由が思い浮かびます。
でも、よく考えてみると、理由は純粋にそれだけではないでしょう。
本当は、ゲームばかりしている子どもを見るのが嫌なんですよ。
どうして嫌なのか、理由はちゃんとあるのです。
でも、突き詰めて考えたくないから、考えない。
そして、もっともらしく子どもを叱る。このパターンです。
これじゃ、子どもに届かないです。
お互いにブチギレして終わりです。
「ゲームをやめられない子どもへの対応」は、本当に難しいと思います。
こんなことを言ってしまったら身も蓋もないのですが、ここまで行ってしまったら、かなりたいへんです。
でも、ここで逃げたら永遠に終わりです。寄り添うことに徹してみます。
そうすると、寄り添うことがどんなに大切なことかがわかります。
そして、寄り添うことがどんなに大変なことかもわかります。
子育てが修行のように感じるのはそのためです。