こんなふうに訊きたくなりませんか?
いくら一生懸命働いても、給料は一向に上がらない。
毎月わずかなお金を貯金しているのに、利息は雀の涙ほど。
そのうえ、老後の生活資金は自分で用意しろ!って?
この国はどうなっちゃっているのか? これから大丈夫なのか?
不安ばかりが押し寄せて、もう何も考えたくない、考えられない。
そんなときに、この本『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』に出合いました。
ライターの和田靜香さんが国会議員の小川淳也さんに、体当たりのインタビューをして書いた本です。
小川さんは、ドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか [DVD]』の人です。
和田さんがほとんど何もわかってない状態から突撃取材、さすが相撲ライターです。
小川さんも誠実に対応しているところに、読んでいて好感が持てます。
和田さんが書き上げた原稿を小川さんに読んでもらうと、「これは和田さんの成長物語」だと言われ、
取材相手の小川さんも友人から、「小川さんも成長させてもらってますよ」と言われ、自分でもハッとしたとか。
ワタシも読んでいて感じました、ここには学びの本質があると。
この国に住んでいて、この先不安で仕方がない。
考えたってしかたがないと思って、考えないようにしているけど、油断するとすぐに不安が忍び寄ってくる。
これって実は政治の問題だったんですね。この本で気づかせてもらいました。
「謝るとか、信頼するとか、慈愛とか、決意とか、コロナ禍に於いて日本の総理大臣からは聞いたことも感じたこともない。」
そうだ、そうだ!
「私たちにきちんと説明してほしい、(略)私たちの声に少しでも耳を傾けて欲しい。コロナ禍という先が見えない不安の時代だからこそ、私たちに言葉を尽くして丁寧に語り、私たちの声に耳を傾けてほしい。」
本当にそう思います。
この本を読んで、もうちょっと頑張ってみようかなと希望を抱きました。