議論といえば、もう一つ思い出したことがあります。
同じ友人と高校時代、休み時間に話していた時のことです。
そのときの議論は、こんな内容だったと思います。
「戦争中です。もし片道だけの燃料で戦闘機の出撃を命じられたら、どうする?」
ワタシは「敵艦めがけて突っ込む!」「命は無駄にしない」と主張、
一方の彼は、「どこかに不時着して生き延びる方策を最後まで探す」でした。
いつの間にか、2人の周りには数人のクラスメートが人垣をつくりました。
「俺はこっち派だな」「僕もこっちに賛成!」
どういうわけか、みんながワタシの主張を支持してくれたのです。
そのときは、「ほら見ろ!勝ったー!」とか言って喜んでいたのです。
それから数年いや十数年、ワタシ自身が考えを変えました。
そして、友人に告げました。
「あの時の議論だけど、キミの意見がまともだったと思う。今キミの意見に賛成するよ。」
その友人の反応は、「だろ-」でした。
議論は勝ち負けじゃないですよね。
ましてや、多数決じゃないっしょ。