テレビを何気なく見ていたら、出てきたんです。
「注文に時間がかかるカフェ」
画面に出てきたこの言葉を見たとき、まず「???」
黙って見ていて、「ぷっ!」
次に、「これ、いいわぁぁぁ~」
思わず、笑みとともに独りごちです。
ワタシは街でよく見かけるチェーン店のカフェが得意ではありません。
行き慣れないのもあるのですが、注文するのに緊張してしまうのです。
そんなワタシでも、このカフェなら緊張しなくて済みそうです。
「注文に時間がかかるカフェ」は、接客業をやってみたいけれど、吃音を理由に断念してしまう人の夢を叶えようと、奥村安莉沙さんが開いたカフェです。
スタッフはみんな、吃音当事者です。
スタッフが着けているマスクには、それぞれのスタッフがお客にお願いすることが書かれています。
「話すために少し時間をください」
「たくさん声かけてください」
「言葉が出ないときはパネルを使います」
主宰者の奥村さんは、こんなふうに話します―
「接客マニュアルのようなものは用意しませんでした。というのも、当事者の中にはそれでつまずいてしまう人もいるから。例えば『いらっしゃいませ』の一言がどうしても言えなくて、それで接客業を諦めてしまうケースがあるんです。なので、マニュアルは用意せず、自分の言いやすい言葉で接客をしてもらいました。『こんにちは』『どうも』など、そういった砕けた表現でも構わない。大切なのは、心が伝わる言葉で接客することだと思います」
(「日本財団ジャーナル」より引用しました)
見ていて感じました、これって訪れたお客にとっても居心地がよいと思います。
奥村さんが社会に望むもの、それは、「その人自身を見て、意見を聞き、個別の支援をする」ということ。
これは、どんな人に対しても必要な態度じゃないですか。
いっしょにやっていきたいです。
参考にした記事↓
注文に時間がかかるカフェ↓