朝日新聞があなたのご意見を求めています――
そもそも「英会話」って何なのでしょう?って。
ワタシもずっと思っていました。「英会話」って言葉です。
「英会話スクールで英会話を習ってます。」って、いったい何習ってるの?
当たり前すぎて、今さら聞く気にもならなかったのですが、かなりモヤモヤです。
NHKで長らく講師をしている清泉女子大学名誉教授の大杉正明さんがインタビューに答えています。(1月7日付朝日新聞)
その中で、こんなことも話しています――
「もちろん『いかに話すか』も重要ですが、さらに重要なのは『何を話すか』です。この点で英語学習者の意識を変えていく必要があります。」
この背景には大杉さんのこんな体験があったとか――
「スペイン人やフランス人の研究者たちもアクセントの強い、なまりのある英語を堂々とよくしゃべり、じゃんじゃん自分の意見を述べるんです。この姿に圧倒されました。」
ワタシも同感です。
いくら上手に英語を操っても、話の内容がなかったら残念です。
学校で先生をしている知人が以前、話してくれたことを思い出しました。
その学校にアメリカ人のALT(外国語指導助手)がいたそうです。
彼女はとても活発な人で、多くの日本人先生方と交流を楽しんでいました。
学校には英語がペラペラの英語教師もいたのですが、彼女はその先生と話すのは打合せのときくらい。
普段、時間のある時は物理の先生をつかまえて、楽しく会話していました。
知人が聞いてみると、この物理の先生について「彼は考えがユニークで話をしていて楽しい」と答えたそうです。
ちなみに、知人曰く、「この物理の先生は英語なんて全然しゃべれません。」
「いかに話すか」より「何を話すか」が勝ってる、そういうことですね。