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世の男性が気づきにくい女性の生きにくさ②

(12月20日の記事の続きです)

 

さて、夫の言葉にジヨンはどんなリアクションをしたのでしょうか、答えはこちらです。

 

「それで、あなたが失うものは何なの?」

 

言葉に窮する夫に、さらにジヨンは言葉を継ぎます。

 

「失うもののことばかり考えるなって言うけど、私は今の若さも、健康も、職場や同僚や友だちっていう社会的ネットワークも、今までの計画も、未来も、全部失うかもしれないんだよ。だから失うもののことばっかり考えちゃうんだよ。だけど、あなたは何を失うの?」

 

いかかですか? このジヨンの反応は想像通りだったでしょうか。

 

夫の言葉は一見やさしそうですよね。それなのに、このやさしそうな言葉にジヨンは切れてしまったのです。

 

もし、夫の発言が「赤ちゃんの世話をするのは女の仕事だろ」だったら、もしかしたらこんなにも激しく反発しなかったかもしれません。

 

理解してくれていると思っていた夫が、「全然わかっていない」と感じた瞬間の落胆は相当だったでしょう。

 

私たちが暮らす日本の社会も、妊娠や出産、育児、介護は女性が担うことと考えられがちです。

 

だから、男性の中にもこの考えが刷り込まれてしまっていて、女性に対して理解し思いやりをもって接する男性でも、女性の生きにくさを感じるのは難しい。

 

当の女性にも、自分が差別されているとは感じない人もいるくらいですから。

 

女性は差別されている状況にあるのに、「自分たちは差別されている」とすべての女性が声を上げるわけではないですよね。

 

差別されていても、それを自覚しにくい仕組みになっちゃってるってことです。

 

気づいた女性にとっては、この状況はきついですよね。

 

差別根性丸出しの男性はもちろん、理解してくれるように見える男性の中にも差別意識が全くないわけではなく、

 

さらに、差別されている状況にある同じ女性にさえも理解してもらえない苦しさ。

 

この生き苦しさを脱する処方箋はどこにあるのでしょうか。

 

 

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