「・・・さっと仕事モードに切り替わる。しかしその反対はない。プライベートに仕事がはみ出してくるのはしょっちゅうだった。どうしてなんだろう。大切な家族のことのはずなのに箱詰めして蓋をするみたいに、仕事を前にすると後回しにしてしまえるのは。」
今、読んでいる小説『あなたを愛しているつもりで、私は――。娘は発達障害でした』の一節です。
小説のお話は別の機会にしますが、内容に関係なくこのフレーズが頭の中に残っていつまでも付きまとうのです。
どんなに私生活で悩みを抱えていても仕事となるとスイッチが入るが、その反対はない。
ワタシも全く同じです。どうしてなんでしょう。
みんなこんなふうに思っているのでしょうか。
あまりにも自分の気持ちを上手に表していたものですから、頭から離れなくなりました。
仕事がそれほど大事か?って訊かれると、それほどでもないのです。
私生活の方が大事に決まっているのに、いったん仕事となったらプライベートは後回し。
もしかしたら、仕事が救いになっているのかな?
仕事が悩みからしばし自分を救ってくれるのかもしれない。
仕事はいろんな人が関わっているからないがしろにできない、というところがそうさせているのかも。
「仕事はプライベートに優先する」という認識が多くの人に共有されているからなのでしょうか。
そういえば、仕事を理由に家事から逃れることもありますよね。
なんだかパラレルワールドに生きているみたい。
いろんな世界を持っていることが思わぬ救いになるということか。
でも、「その反対がない」のはどうしてなんだろう。
モヤモヤは消えない・・・